アイスワインについて
アイスワイン 〜自然がくれた奇跡の贈り物〜

アイスワイン
アイスワイン( アイスヴァイン )の名前を耳にしたことがある方は多いでしょう。 
凍ったワイン?それは一体どういうワインなのでしょうか。 

アイスワインは凍ったぶどうを圧搾して造られる、ドイツで生まれた高級甘口ワインです。主にドイツ、オーストリア、カナダ、アメリカで生産されています。 
ドイツで最初に アイスワイン が記録されているのは、今から約200年ほど前のこと、当時は凍結ワインと呼ばれていました。 
1930年ごろからは名前こそアイスワインと呼ばれるようになりましたが、その実は粗悪なものも数多くありました。 
そして1982年のワイン法改正により、収穫、圧搾時にぶどうが凍結していることはもちろん、果汁の糖度がベーレンアウスレーゼと同等以上と規定され、今の アイスワイン という独立した肩書きとなりました。 
たとえばモーゼル・リースリング種の場合最低エクスレ度(最低果汁糖度)は110、Q.b.A.クラスの約2倍です。


アイスワインぶどうが凍ってさえいれば良いのか・・・といえば、そういうことでもありません。

ドイツとオーストリアにおいては、ぶどうを人工的に凍結させることは禁止されています。人手を加えず、あくまで自然の状態で樹になったまま凍結したぶどうを使い搾汁しなくてはなりません。 
その条件はマイナス7℃。収穫は12月中旬から遅いときには翌年2月になることもあります。 

通常の収穫は9〜10月ごろであることからもわかるとおり、 アイスワイン 用にはその後何ヶ月も超過完熟したぶどうを畑に放置しなければなりません。 
いつ訪れるかもわからない、または、訪れないかもしれない氷点下での収穫の日まで、鳥の脅威、雨や風に耐えながらぶどうが健全な状態で樹にぶら下がっていられるのかどうか・・・それは大変危険な賭けであるといえます。 


アイスワイン
実際ギリギリまで辛抱しながらも、結局は アイスワイン を諦めねばならないこともあります。 
特に開花が早い年には、寒気が訪れるころまでぶどうが健全な状態でいることは難しく、たいへん温暖であった2006年は多くの醸造所が アイスワイン を諦めたといわれています。

凍結したぶどうを収穫できたら、解け始める前に圧搾しワインを造ります。 
ぶどうに含まれる水分は氷のまま圧搾機に残り、水よりも氷点の低い果実分と糖分はプレスされ、ゆっくりと流れ出ます。 
その果汁を使って造られるワインはとろりとした甘さを持つ、最高のデザートワインになります。 
収穫量は1ヘクタールあたり3〜5ヘクトリットル。大変希少であることがおわかりいただけるでしょう。 



アイスワインこのように凝縮されたものであるにも関わらず、ドイツのアイスワイン は比較的高い酸を持ち合わせています。 
それは樹についたまま自然に凍結することによって得られるのです。
 
そのように生み出された アイスワイン は、瓶詰めされてから7〜10年経ったものが飲み頃。保存状態が良ければそれ以降も新鮮さを残し、20年以上はもちろん100年でさえ生き続ける可能性があります。 

希少な アイスワイン はそれ自体デザートとして饗されます。 
お誕生日や大切な記念日など、ぜひ特別な日に楽しみたい逸品です。